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LOGISTICS

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#007

サントリーロジスティクス株式会社
物流企画部

山下 兼世 さん

2016年入社

「運びきる」「待たせない」を目指して
サントリー物流の改善を続ける。

サントリー物流の安定化・効率化を推進する仕事です。

 サントリーグループ唯一の物流会社であるサントリーロジスティクスは、酒類や清涼飲料をはじめとしたサントリー製品の輸送・保管を担っているほか、グループ以外の様々な業種のお客様の多様なニーズにも対応している。2024年春に立ち上げられた新たな部署、物流企画部に所属しているのが山下さんだ。
 「サントリーグループ内の各事業会社と、当社の物流現場や輸送協力会社の間に立ち、各所と連携して現場の状況などを情報共有しながら、サントリー製品の安定供給と物流コスト最適化のバランスが取れるよう改善提案を行うのが仕事です」
 物流を取り巻く環境は変化が激しく、企画・提案のためには日々の情報収集やノウハウの積み重ねが不可欠だ。業務内容も幅広い。
 「工場や配送センターにおけるトラックの待機・滞留時間削減に向けた適正な人員配置や物流ネットワークの検討、適正な運賃水準への見直しなど様々です。物流実績の分析も欠かせません。現場の課題や要望を掘り下げながら、どのように改善していくのかを戦略的に考える必要があるため、市場にアンテナを向けながら試行錯誤しています」

「やってみなはれ」と「利益三分主義」を胸に
将来を見据えた改善提案を行っています。

 現在の部署で働き始めた当初は、重大な案件を担当することに対し、会社からの期待を感じるとともに、大きな責任も感じたという山下さん。
 「定例会議には各部署の役員や部長が参加し、物流スキームから戦略まで深い話し合いが行われますので、私たちにも高い視座と提案力が求められます。現場で起きている出来事を自分の中で分析し、それがサントリーグループにとってどのような影響があり、将来リスクがどれくらい拡大する可能性があるのか想定しながら提案しなければなりません。大変なことではありますが、こうした日々の経験によって自身の成長を感じています」
 そんな山下さんは、学生時代に参加したある講義によって現在の仕事への興味が高まっていった。
 「サントリー出身の方が講師を務める『マーケティング論』の授業を受ける機会がありました。サントリーという会社がどのように製品を販売してきたのか、事例をもとに学ぶ内容でした。失敗を恐れずにチャレンジを続ける『やってみなはれ』の精神や、事業活動で得たものを自社だけでなくお客様や社会にも還元する『利益三分主義』など、長きにわたり時代に対応してきたサントリーのDNAに感銘を受けました。就職活動をする際には、様々な業界の架け橋となる物流にも魅力を感じ、サントリー×物流=サントリーロジスティクスで、迷うことなく全力で志望しました」

「やってみなはれ」という言葉には、長い歴史の中でもチャレンジを続けながら変化に対応してきたサントリーグループの精神が表れている。

物流現場や人事部での多彩な経験が
現在の仕事に活かされています。

 物流企画部の中心メンバーとして活躍する山下さんだが、以前に所属していた部署での経験が、現在の仕事へ大いに役立っているという。入社後から5年間は物流現場で配送管理担当として、サントリー製品を運ぶための車両手配などを行っていた。
 「事故や災害などに起因するイレギュラー対応も多く、スピードが求められる業務でした。ある時などは『翌日に予定していたトラックが急遽キャンセルになってしまった』という非常事態に陥ったことも。ただ、プレッシャーがかかる状況ほど『よーし、やってやろうじゃないか』と力が湧く性格ということもあり、仲間の力も借りて、どうにか代替手段を探し出して製品を運びきりました。そうした経験を重ねることで、仲間と連携を取りながら困難を乗り越えていく大切さを学ぶことができました」
 その後、山下さんは人事部へ異動となり、採用や研修に携わることになる。現場で学んだ知識やノウハウを活かしながら、学生などに対して会社の魅力を発信するとともに、従業員のスキル向上のための研修も担当したという。
 「様々な人と接する中で、相手の立場になって意見を汲み取りながら、『何を求められているのか』『どうすれば成長へとつながるのか』を考え、実行していくのは非常にやりがいを感じました」

今後も「物流業界のエッセンシャルワーカー」を目指していきます。

 立ち上げから日の浅い部署だが、既に物流の効率化に向けていくつものプロジェクトが検討・推進されている。その一つが、かつて現場で自らも経験していた配車に関するシステムの刷新だ。
 「配車業務は、刻一刻と変化する状況に応じて柔軟に対応する必要があるという性質上、ルートの策定や荷物を車両単位で分割する作業などに人が介在し、各メンバーが持つ知見に頼るという一面もあります。また、電話やFAXでのやり取りが未だに残っている現場もあり、こうした部分のシステム化も必要です。このような業務において工数削減や効率化を実現するため、現場の課題をより深く掘り下げながらプロジェクトを進めています」
 将来は、かつて経験した現場へ戻ってより広い視野で輸送業務に携わるか、他部署でより戦略的なマネジメント業務を手がけていくのか、大きく二つの道に興味があるという山下さん。
 「サントリーグループ全体が目標とする『運びきる』『待たせない』を今後もクリアしていくために、人手不足が進む変化の激しい時代に対応しながら新たなDX施策や環境整備を行い、『物流業界のエッセンシャルワーカー』として求められる人材になれるよう、挑戦を続けていきます」

社内外の様々な担当者と接する仕事だけに、関係構築のためコミュニケーションを密に取るよう心がけているそう。

職種
概要

サントリーロジスティクス株式会社
物流企画部

やました けんせい

山下 兼世 さん

2016年入社

趣味は料理。単身赴任していた頃は特に、休日になると手の込んだ料理を作り、お酒と一緒に楽しんでいたそう。最近のお気に入りは、どんな料理にも合うサントリーのジン『翠』のソーダ割り。家族と一緒に暮らす現在は、2歳になるお子さんとのお風呂タイムが一番の楽しみ。

  • どんな仕事?

    サントリー物流のさらなる安定化・効率化に向けて、情報分析や企画提案を行うのが仕事です。サントリーグループ内の各事業会社、当社の現場や輸送協力会社などと連携して課題解決に取り組むため、物流現場に関する知識が必要となることはもちろん、社内外の様々な方と円滑にコミュニケーションを取ることも求められます。

  • どんな人が向いている?

    現在の部署には決められた業務はないため、自ら問題意識を持って積極的に課題解決へ取り組むことができる方が向いているのではないでしょうか。私自身、学生時代にテニスサークル長を務め、自主的に練習プログラムを組むなど様々なことを企画・実践していた経験が、今につながっていると感じています。

  • どんなキャリアプランが描ける?

    私が配送管理や人事を経験したように、入社後に複数の部署を経験することで、着実に成長していける環境です。私が人事部時代に企画・運営に携わったような研修プログラムもたくさん用意されているので、日頃の業務に活かせるスキルを磨くことができます。

  • この職種の難しさ、面白さは?

    「物流の2024年問題」などにより物流業界全体が大きな注目を集めている中、課題解決のために企画・提案する仕事に関わることはとても魅力的だと感じています。ただし、課題の根本にあるのは、物を運ぶ現場で実際に起きていること。時に厳しさもある現場の「生の声」を深く知ることが、説得力のある提案につながっていきます。