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LOGISTICS

Pro-File

#006

大和ハウス工業株式会社
東京本店建築事業部
第三営業部営業第二課
課長

井上 直彦 さん

2009年入社

時代のニーズに応じた「新しい物流」を
お客様とともにつくり上げていく。

法人のお客様の“物流センターをつくる”仕事です。

 大和ハウス工業では、個人のお客様の住まいをつくる事業のほかに、もう一つの大きな柱として事務所ビルや店舗、工場や倉庫、データセンターなど、法人のお客様の事業用建築物も多く手がけている。その中でも井上さんが所属する部署で取り扱っているのが、法人企業の物流に関する建物だ。
 「ビルド・トゥ・スーツ(BTS)と呼ばれる、お客様のご要望に応じて物流センターを提案・建築する業務を行っています。それともう一つ、テナント形式の物流センターを私たちが企画・建築し、そのテナントへの入居(リーシング)をお客様にご提案する営業活動も行っています」
 入社から一貫して、物流関連の案件に携わってきた井上さん。物流センターの建築とリーシング営業では仕事内容が大きく異なるようにも思えるが、ご本人の爽やかな笑顔を見ると、それがしっかり両立できていることは容易に想像できる。
 「デベロッパーとして自ら物流センターの企画・建築を手がけているからこそ、お客様にそのメリットを的確にご提案することができますし、日々お客様にお会いしているからこそ、ニーズにお応えできる理想的な物流センターを企画・建築できます。幅の広いご提案ができるのは、当社ならではといえるでしょうね」

お客様の困りごとを解決すべく駆け回り、
評価されたことは私の大きな財産です。

 1日に何社ものお客様を訪問し、物流に関するご提案やヒアリングを行うなど、忙しい日々を送る井上さん。2年目に初めて受注した案件は、今でも忘れられないという。
 「上司と二人で飛び込み営業をしたのですが、応対してくださった部長さんに『今まで大勢来ているよ』と当社スタッフの名刺を大量に見せられ、これはダメかと(笑)。しかし、それ以前のご提案とは異なる内容だったことから『面白いね』と興味を持っていただけました」
 その提案は契約に至らなかったものの、これがきっかけとなり、お客様の側から新たな相談を持ちかけられたそう。
 「ご希望に沿った物流センターを建築するため、土地探しからお手伝いさせていただくなど話が進んでいきました。しかし、その後に状況の変化によって庫内面積の半分が空いてしまうこととなり、お客様も契約するか悩んでおられて…」
 そこで井上さんは、残り半分のスペースに入居してくれる企業を見つけるべく、建築予定地の周辺にある企業を片っ端から訪問し、関心のある企業をお客様と引き合わせるなど、文字どおり「汗をかきながら」走り回ったそう。
 「残念ながら入居してくださる企業様は見つからなかったのですが、半分空きが生じることを承知のうえでご契約いただけました。お客様に寄り添い、問題解決に全力で向き合った姿勢を評価いただいたことは、自分の財産になっています」

お客様との打ち合わせが1日に数件続くことも珍しくないという井上さん。移動中もメールチェックなどを効率的にこなしている。

国内最大級の物流タウン「DPL流山」の
開発プロジェクトを担当しました。

 井上さんが「キャリアの中でターニングポイントとなった仕事」と感慨深げに語ってくれたのが、国内最大級の物流タウン「DPL流山」の開発プロジェクトだ。首都圏や東日本全域へのアクセスに優れたこの施設は、4棟の巨大な物流センターそれぞれが異なるコンセプトで設計されるなど、最先端の物流技術・ノウハウが投入された“次世代型の物流拠点”として注目を集めている。
 「例えば、1万坪超の大型物流施設によくある『中車路』(庫内の中央を貫くトラック用通路)を無くし、代わりに周囲に荷物積み下ろし用のトラックバース(駐車スペース)を配しました。これにより、広大な面積を2つに分割することなく、1万4千坪全体を1つの区画として活用できるようにしています。こうした工夫が多数盛り込まれているのです」
 物流センターは、荷物の積み下ろしによって「モノの移動」を効率化する場所というだけでなく、大規模な雇用を生み出す場所でもある。「DPL流山」には仕事中に子どもを預けられる保育園や、美味しい食事を提供できる厨房施設なども入っており、働きやすさにも優れているのが特徴だ。
 「物流センターが世間から注目される機会はそれほど多くありませんが、DPL流山の完成時にはメディアなどで多数取り上げていただきました。自分たちが手がけたプロジェクトを外部の方々の視点であらためて評価いただけたことで、大きな仕事をやり遂げたという実感が湧きましたし、自分の中で糧になったと思います」

4つの異なる施設からなるDPL流山。常磐自動車道のインターチェンジからも近く、首都圏や東日本全域へのアクセスにも優れている。

これからも物流センターの価値を高めていきたいと考えています。

 井上さんは今、物流センターの「地域との共生」を進めていきたいと考えているそう。
 「物流施設は、その土地で何十年も維持・活用されていくわけですから、建物の完成をゴールとするのではなく、もっと地域に寄り添った存在にしていけたらと考えています」
 すでに、そうした取り組みも行われている。例えば、先ほど紹介した「DPL流山」では、地元の子ども食堂と連携したイベントを企画・開催した。
 「近隣に住む小学生を対象に、家の模型づくりをしながらSDGsの重要性を学んだり、施設内を見学して物流について知ってもらったりするイベントを実施しました。大和ハウス工業の強みは、住宅から商業施設、物流センターまで、総合的なまちづくりができるということ。こうした会社は他にはないと考えています。その力を活かして、さまざまな地域で“魅力あるまちづくり”に貢献していけたらいいですね」

イベントには近隣に住む小学生が多数参加。家の模型づくりのほか、物流施設内部の見学ツアーも行われた。

職種
概要

大和ハウス工業株式会社
東京本店建築事業部
第三営業部営業第二課
課長

いのうえ なおひこ

井上 直彦 さん

2009年入社

大学時代は法学部で法律や政治について学ぶ。趣味は、小学生の頃に始め、中学、高校、大学と、ずっと続けてきたというバスケットボール。現在も社会人チームに所属しており、ストレス発散も兼ねて仲間とともに週1回程度のペースでプレーし、汗を流している。ポジションはポイントガードとシューティングガード。

  • どんな仕事?

    法人のお客様のご要望に応じて個別の物流センターを提案・建築する「ゼネコンとしての仕事」と、テナント形式の物流センターを私たちが自ら企画・建築し、そのテナントへの入居をお客様にご提案する「デベロッパーとしての仕事」の2つを併行して実施しています。お客様や協力会社様との打ち合わせが毎日何件もあり、移動の合間にメールチェックやチームメンバーの予定確認などの業務を行うこともあります。

  • どんな人が向いている?

    本人次第で活躍できると考えています。私自身、学生の頃は「人見知りしがちな自分に営業職は不向き」と思っていましたが、入社から一貫して営業に携わり、物流の面白さに触れることで、着実に成長してこられました。また、学生時代に法律の条文を数多く読んできた経験も、業務の中で賃貸者契約などの法律に触れる際に役立っています。

  • どんなキャリアプランが描ける?

    営業職に興味がなかった私がこの会社を選んだのは、就職活動中に大和ハウス工業に関する書籍を読み、積極的に営業活動を行う姿勢を知ったことで「自分も変われるのではないか」と感じたから。実際、困難な道でも立ち向かい、壁を乗り越える経験を重ねたことが自身の成長につながっています。

  • この職種の難しさ、面白さは?

    お客様のニーズを受け止めるのはもちろん、私たちのアイデアも盛り込みながら、“新しい物流”づくりをお客様とともに進められるのが、この仕事の面白さです。近年もコロナ禍による需要の増減などがあったように市場環境はめまぐるしく変化するため、プロジェクトの急な見直しを迫られることもありますが、そうした難しさに向き合いながら解決策を探るのもやりがいのあるところです。