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LOGISTICS

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#003

株式会社ロジパルエクスプレス
東扇島営業所 所長

松枝 愛華 さん

2012年入社

アミューズメント機器物流ナンバーワンへ。
私の提案に会社が応えてくれた。

新設営業所の所長に任命されました。

 松枝さんは入社して9年目の2020年、営業所長に抜擢された。営業所での勤務体験は初めて。しかもその営業所は松枝さんの提案によって、同年4月に業務刷新されたもの。ほとんど、まっさらな状態でのスタートとなった。
 「営業企画の部署にいたとき、上司から『業務改善のアイデアはないか』と投げかけられ、それまでの経験の中で感じてきたことをシートにまとめて提案しました。そうしたらこうなりました」と松枝さんは語り出した。
 ロジパルエクスプレスは、バンダイナムコグループの物流子会社としてその商品輸送のほか、外販取引も展開している。その中で松枝さんは入社以来、アミューズメント機器物流の営業や営業企画を担当してきた。

ゲーム機は精密機械、
だからこその運び方があるんです。

 ゲームセンターに設置されているゲーム機を思い出してほしい。冒険や戦いを繰り広げるアーケードゲームのほか、クレーンゲーム、音楽ゲーム、最近はVR(バーチャル・リアリティ)を駆使した体感ゲームなどがずらりと並んでいる。それらゲーム機と、関連する各種器材をゲームセンターに搬入・搬出するのがアミューズメント機器物流だ。
 ゲーム機は高性能コンピューターが組み込まれた精密機械。しかもゲームの世界観をリアルに表現するアクリル装飾が施され、また本体の大型化も進んでいる。搬送のために、1つのゲーム機で60ものパーツに分解することもあるという。
 また搬入先のゲームセンターは、路面店からショッピングモール、繁華街のビルのフロアまで千差万別。上階への搬入のためにクレーンが必要だったり、狭い入口を通り抜けるために多くの人員による手作業が求められたりすることも。さらに、ゲーム機本体やアクリル装飾を保護するために特注の緩衝材などの資材も用意する。
 「どのゲーム機を、どのような場所へ搬入・搬出するか。それに合わせたトラックへの積み付けのほか、搬入出にはどんな手順で、それを行う人員は何人必要となるか。事前にどれだけ綿密なプランニングと準備ができるかが、業務遂行の大きなカギとなります」

大学で物流の講義を受けたことをきっかけに物流業界に興味を持ったという松枝さん。「玩具やアミューズメント機械など特色ある物流を手掛けていることに魅力を感じて、この会社を就職先に選びました」

提案したら、現実のものになってしまいました。

 アミューズメント機器物流は、大きくデリケートな物品を運ぶためにスタッフに専門的な知識やスキルが欠かせない、物流の中でも専門性の高い業務だ。
 「当社のアミューズメント機器物流をより進化させるためには、今まで以上のスタッフ教育が重要だと私は思いました。そこで、各営業所単位で受注していたアミューズメント機器物流を1か所に集約してはどうか、と考えたのです。そうすればスタッフの経験値やスキルを効率的に高めることができ、業務品質の向上にもつながります。お客様の満足度も高まりますし、ゆくゆくはゲーム機以外にもビジネスチャンス拡大が望めます」
 入社8年目の2019年、営業や営業企画での経験を通して感じていたこのことを、業務改善案として上司に伝えたところ、会社から思いもよらない返事がきた。既存の東扇島営業所を関東エリアのアミューズメント機器物流に特化させること、そしてその所長に松枝さんを指名したのだ。「私が上申した内容に沿って、会社が新たな環境を用意してくれました。だったら私も腹をくくって挑戦しようと決めました」と、松枝さんは笑顔で話す。

会社の仲間と力を合わせて、前に進みます!

 東扇島営業所の新たなスタートにあたって、会社からもバックアップがあった。「私がそれまで所属していた営業企画の部署も、ここへ引越すよう会社が配慮してくれました。この部署はアミューズメント機器物流を知り尽くしたスペシャリストが揃っていて、私や私の部下の仕事を細かくサポートしてくれます。おかげで、業務が軌道に乗り、とても心強いです」
 「目標はアミューズメント機器物流で日本一になること。そのためにやるべきことはたくさんあります」と、松枝さんはこの先を見すえる。所長となり、部下を抱えた。入社後間もないスタッフもいて「彼らに一人前の社会人になってもらうためにも、私が方向性を示さないと」と責任感を見せる。さらに所長である以上、売上や利益の追求も欠かせない。
 所長という初めてのポジションに戸惑うこともある。しかし、アミューズメント機器物流で経験を重ねてきた仲間や、新しくできた部下たちと一緒に、一つひとつ課題を乗り越えていきたいと、松枝さんは力強く語った。

メンバーと業務の調整や手配の段取りを打合せ。物流はエッセンシャルワークのため、コロナ禍でも感染症対策を万全にして現場業務を遂行している。

職種
概要

株式会社ロジパルエクスプレス
東扇島営業所 所長

まつえだ ひでか

松枝 愛華 さん

2012年入社

大学時代は応援団に所属し、チアリーディングに熱中。礼儀やマナー、団結力やリーダーシップなどを身に付け、「そうした経験が、今の仕事ですべて活かされています」。好きなゲーム機はクレーンゲーム機。ゲームセンターが好きでプライベートでも遊びに行くが、「どういう搬入をしたのか、経路をつい想像してしまいますね(笑)」

  • どんな仕事?

    アミューズメント機器物流は、チームワークで進める仕事です。担当スタッフからトラックドライバー、搬入先のスタッフまで、この機械はどういう特徴があって、積み付けや運び込む際にどんなことに注意すべきか、各自が理解して自分の担当業務を進める必要があります。また、それが実行できるように綿密なプランニングと準備をする必要があります。携わるスタッフ全員が、安全に運びきるという意識を持たなければ完結できません。

  • どんな人が向いている?

    みんなで何かを成し遂げることが好きな人でしょうか。私自身、大学時代に応援団のチアリーディング部に所属しており、各パートのメンバーと気持ちや力を合わせ、1つのプログラムを演技していました。あのときに味わった達成感や充実感が、今の仕事にもあると思っています。

  • どんなキャリアプランが描ける?

    社員が提案したことを上司が前向きに受け止めてくれて、必要と認めたら任せてくれる、当社にはそんな社風があります。私がその一例かもしれませんね(笑)。良いと思ったらすぐやってみる。その一方で、やってだめだったら、次は違うことにトライすればいいという柔軟性もあるので、失敗を恐れずチャレンジできます。

  • この職種の難しさ、面白さは?

    運ぶ品物、運び先の店舗、1つとして同じ案件はありません。すべての業務が異なり、それに合わせて綿密なプランニングや準備をする必要があります。それが難しさといえますが、プランがピタリとはまり、順調に進んだときはとても面白く満足感があります。