LOGISTICS
Pro-File
#008
株式会社シグマクシス
ビジネスデベロップメントシェルパ2 ロジスティクス
味澤 咲良 さん
2024年入社
クライアントの新規事業開発をサポート。
熱い想いを胸に、最後まで伴走する。
熱い想いを胸に、最後まで伴走する。
物流領域の新規事業開発に挑むクライアントを
支援しています。
クライアント企業の様々な変革を支援する株式会社シグマクシス。そこでコンサルタントとして活躍しているのが味澤さんだ。現在は主に、物流に関するプロジェクトを担当するチームに所属し、日々奔走している。
「物流領域における新規事業開発にチャレンジする企業に対し、その構想策定から実装までをトータルで支援するのが仕事の中心です。プロジェクトにもよりますが、1つの案件に対して数人でチームを組み、連携を密にしながら取り組みを進めています」
新たなビジネスをゼロから生み出していくのは、決して容易なことではない。関係者とコミュニケーションを取りながら進行することが欠かせないため、対面やオンラインで週3~4回会うことも珍しくないという。
「クライアントのビジョンを的確に捉え、それを実行可能な戦略と事業計画へと昇華させ、実行まで伴走します。経営課題や業界構造の変化予測を踏まえ、企業価値の最大化に貢献できるよう、議論を重ねながら進めています」
物流の未来を語り合う「エコオケの会」に参加し
その熱量に触れたことが転機となりました。
大学卒業後、あるコンサルティング会社に新卒入社した味澤さんは、そこで物流業界と出会う。倉庫の現場改善の提案や、運送会社のドライバー採用の支援などの業務に携わる中で、物流の現実にも直面した。
「現場の厳しい労働状況や人手不足、設備の老朽化など、想像していた以上に深刻な課題があり、持続性の観点から打開策が求められていました。すぐに何か大きなことができるとは考えていませんでしたが、『ここに自分の軸を置いてみたい』と自然に思えたのを覚えています」
そうした中で、大きな転機となる出会いがあった。シグマクシスが主催する「エコオケの会」というイベントだ。荷主企業、物流企業、IT、ベンチャー企業の経営者、金融、大学などのほか、日本ロジスティクスシステム協会からも、多様な背景をもった人々がプライベートな立場で参加し、今後の物流の在り方について議論を交わしている。
「同郷の幼馴染から『面白い会があるよ』と紹介してもらい、軽い気持ちで参加したのですが、ベテランから若手まで、皆さんが物流の未来について語り合う熱量にはとても刺激を受けました。『このコミュニティを創る一員になりたい』『ここに参加している方たちと物流を考えていきたい』と強く感じたのです。その後も1年ほど会に参加し、この会の主宰者である池田祐一郎さんのもとで働くことを決めました」
上司であり、「エコオケの会」の主宰者である池田祐一郎さんと。クライアントに寄り添い、最後まで伴走する姿勢に強く共感するという。
多様な関係者と粘り強く調整を行い
戦略を実現まで導いています。
現在も、荷主企業の将来を見据えた物流構造の改革プロジェクトに携わり、拠点再編や配送ネットワークの再構築など、戦略を描き現場へ落とし込んでいる味澤さん。物流業界が「100年に一度の変革期を迎えている」と言われる今だからこそ、新規事業を実現していく仕事には大きな可能性も感じている。
「構想の自由度が高い一方で、戦略を形にするまでやり切るには、毎回難しさを感じます。長期視点のプロジェクトでは様々な制約や現場の事情が絡み合い、机上の論理だけでは進まない場面も多くあるからです。ただ、そうした中でもクライアントと議論を重ねながら戦略を策定し、その実現に関われていることには大きな喜びを感じます」
クライアントは荷主企業だけでなく、不動産や商社など業界・業種もいろいろだ。経営層や、物流と関係のない部署など、物流に対する考え方や価値観が異なる人々を相手に事業を行う上で議論を進める必要もある。そうした場面では、大学時代に専攻した心理学での学びも少なからず役立っているという。
「物流戦略は、構想段階では描きやすい側面もありますが、実現にあたっては社内外の多様な関係者と粘り強く調整を行い、着実に実行し切る推進力が不可欠です。現在の仕事と直接結びつかない部分もありますが、事業を行う上で『考えたことをどう伝えるか』『どこで共感を得られるか』といった人の気持ちに関わる側面も想像以上に重要で、学生時代の経験は今の土台になっていると感じます」
物流倉庫のピッキングやビールの売り子など、学生時代に様々なアルバイトを経験したという味澤さん。これまでのすべての経験が今を形づくっている。
これからも「理想の物流像」の実現を
目指していきます。
穏やかな語り口ながら、物流の変革に対する熱い想いがあふれる味澤さん。まだ入社1年ほどながら、着実にステップアップを続けているようだ。入社後も「エコオケの会」の運営に引き続き参加し、準備はもちろん、当日のファシリテーションなども行い議論の活性化を促しているという。
「回を重ねるごとに参加者が増え、議論の幅が広がっていくため、運営側としてもやりがいを感じます。また、昨年は日本ロジスティクスシステム協会主催の若手育成プログラム『Youthフォーラム』にも参加させていただき、多様な経験や視点を持つ人たちと新規事業を構想する取り組みも行いました。こうした場での出会いや日々のプロジェクト経験を通じて、自分なりの『理想の物流像』を少しずつ言語化できるようになってきた実感があります」
その理想像とは、どのようなものなのだろう。現在の物流は、個別の企業にとって最適解を実現する方向で改善が進んでいるが、一方で現場にしわ寄せが来るなどの課題も生じていると味澤さんは語る。
「これからは社会全体で同じ方向を目指していくような改善手法が求められるのではないでしょうか。例えば、インターネットのデータ送信の仕組みを物流に応用する『フィジカルインターネット』という考え方は、その答えになるでしょう。今後も引き続き経験を積みながらイメージを具体化していき、最終的には持続可能で実行力のある解決策を事業化し、いつかは経営者としてその実現に責任を持つことを目指しています」
シグマクシスが主催する「エコオケの会」の様子。参加者はみなプライベートの立場で参加し、物流の未来について熱く語り合う。
職種
概要
株式会社シグマクシス
ビジネスデベロップメントシェルパ2 ロジスティクス
あじさわ さくら
味澤 咲良 さん
2024年入社
趣味は小学校の頃から続けている書道。週末などに墨をすり、お手本を見ながら美しい字を書くことにひたすら集中すると、心が無になってリフレッシュできるそう。時には、筆や硯などの道具類を探しに出かけることも。出身は長野県で、大好きな実家には1~2カ月に1回は必ず帰るのだとか。
どんな仕事?
物流領域における新規事業を開発したいクライアント企業に対し、その構想から実装までをトータルで支援しています。クライアントの企業価値を最大化するために、経営課題や今後の業界構造予測なども踏まえ、将来を見据えた提案を行いながら検討・議論を進め、最後まで伴走するのが使命です。
どんな人が向いている?
ひとくちに「物流」と言ってもいくつもの切り口があり、自分の強みを活かせる場所が必ずあると考えています。チーム内も新卒や中途採用など経歴やキャラクターは様々ですし、クライアント側も多様な業界の方が関わっているので、「絶対にこうでなければ」といったこともありません。大切なのは、熱意。物流をどれだけ良くしたいかという想いがあれば、良い意見もたくさん生まれてくるはずです。
どんなキャリアプランが描ける?
手がけてみたい業界・業種などを自分からアピールすると、その希望をできるだけ聞き入れてもらえる会社です。私は物流関連プロジェクトを希望していることを日頃から上司の池田さんに伝えており、その意向を酌んでもらっています。また、「エコオケの会」の運営だけでなく、昨年は『ロジスティクス Youthフォーラム』にも会社の後押しで参加するなど、外部の方との交流を通じて新たな考え方を取り入れる機会も得ています。
この職種の難しさ、面白さは?
物流は企業の重要なインフラですので、現場の方々は「物流を止めてはいけない」という強い使命感を持っています。現場には現場の流儀がある中で、一方的に施策を導入しようとするのではなく、これまで積み重ねてきたものに対して新規事業や新たな構想を形にするまでやり切ることには難しさを感じます。それでも、ゼロから新たな事業の在り方を構想し、自分の想いものせながら実現していくのは、自由度が高くて非常にやりがいを感じる部分です。
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株式会社シグマクシス
ビジネスデベロップメントシェルパ2 ロジスティクス味澤 咲良 さん