モノを動かす仕組み②[物流DX]
物流DXが「届ける力」を強くする
物流は日常生活に必須な機能でありながらも、日々の実際の運営は大変な業務であり、他の業界と比較して若年層の就労者比率が低くなっており、このままでは商品を届けることができなくなると言われています。
「今までの当たり前が、通用しない時代が来る」というのは、配送危機のように、良くない状態へ変化する時にも使われますが、物流DXは、職人的業務を標準化・脱属人化することで、より良い状態へ変化させる力を持っています。
今後は、「どんな状況、どんな人員構成になっても商品をお届けすること」が求められますが、物流DXの取り組みにより、持続可能な仕組みを構築することで、現場業務を一変させ魅力ある業界へと変革できる可能性を秘めています。
その道のプロに聞く!
物流DX
株式会社オプティマインド
代表取締役社長
松下 健さん
※ 所属・役職は取材当時
物流という機能を企業価値に変える
私たちは宅配業界等のラストワンマイル配送事業者向けに最適化アルゴリズムを使用した自動配車クラウドを提供しています。
「物流クライシス」はドライバー不足だけではなく、配車業務も大きな課題です。配車は、経験に基づく属人的業務になりがちで「良し悪しの判断基準がない」ことがシステム化の遅れに繋がっています。
熟練の配車係のノウハウを100点とした時に、テクノロジーを用いて新人の配車係でも80点の配送ルートができるのは、持続性の面でとても重要なことです。そのために、システム側が現場を知り理解することで、現場が納得するシステムが構築できます。ロジスティクス業界は、とても社会的意義が高いと感じていますが、市場価値はまだまだ低く見られていると思います。
物流機能はコストとして捉えられ「 P/L(損益計算書)」での評価になりますが、弊社が得意とする最適化の技術を用いて、アセット(資産)としての企業価値にどう変えていくかサポートしていきます。
ルート最適化システム「Loogia」のイメージ画面