学習院大学
経済学部 経営学科 2年
K.E. さん(女性)の感想
※学年は見学会当時
⾃動棚搬送ロボット「Geek」
⾃ら指定された棚まで出向き、指定された労働者の元まで届ける。⾃ら前後左右に動くことができる。
⾃問⾃答し、答えの出ない⽇々
⼤学2年も終わりに近づき、就活について考える機会が増えた。その際に⾃分がどんな職種に就きたいか、⾃分に適した職種とは何なのか、⾃問⾃答し、答えの出ない⽇々が続いていた。そんな時、ゼミに今回の物流というジャンルの⾒学会参加者を募る連絡が届いた。就職を意識し始めると様々な職種を⽬にするが、“物流”という職種は特に⽬にするようになった。私⾃⾝、物流に関しての知識が乏しく、物流がどんな仕事で、物流業界がどんな現状であるのかよく理解ができていなかった。⾃分の知らない未踏の地に⾜を踏み⼊れ、⾃分の視野を広げる意味合いもあり、この⾒学会に参加してみることにした。
大きく覆された物流のイメージ
多くの人は、“物流”という⾔葉を聞いて、どのようにイメージするだろうか?
「⼒仕事である」「男社会」「⻑時間労働である」「給料が少なそう」といったイメージを持つ人も多いだろう。私⾃⾝、“物流”と聞いて⼀番に思い浮かべたのは、「倉庫での地道で重労働な作業」である。やはり、ドラマなどのイメージで、作業者が倉庫内で汗⽔たらしながら、⼀⽣懸命商品の積み下ろしをしているイメージが根強くあった。しかし、今回⾒学会に参加し、そのイメージは⼤きく覆されることとなった。
女性が輝ける仕事場
イメージが変わった1つ⽬は、⽐較的⼒仕事の⾯が少ないことである。今回⾒学させていただいた⼤和ハウス⼯業DPL流⼭Ⅰは、棚搬送ロボットシステムを導⼊している。このロボットが、作業者が効率よくピッキングできるように必要なものを棚から運んできてくれるのである。これにより、作業者が毎回棚まで歩かずに済み、負担にならない上に、移動し運ぶ⼿間が省けるので、時短にも繋がる。作業が楽になったためか、実際の流⼭の現場では⼥性従業員が多く⾒受けられた。⼥性でもかなりスムーズに仕事をこなしており、とても輝いていた。
2つ⽬は、物流倉庫は、意外にアクセスのよい場所にあるということである。DPL流⼭は、常磐⾃動⾞道流⼭ICから約2.7kmと近接している。実際に訪れてみると予想に反して、住宅街や、ショッピングモールなどの商業施設、⼩学校なども多く、⼦連れの家族が多い場所という印象を受けた。以前と違い、現在では、物流施設の多くは、よりアクセスのよい場所に建設されることが多いということを知った。
2つ⽬のアクセスの良さに関連して、現在、物流施設のニーズが⾼まっていることを学んだ。空室率がかなり低くなっており、物流施設が不⾜していることが数字からもよく理解できた。
当初私が物流施設(倉庫)に抱いていたイメージは「少し暗く、商品のみが陳列してある空間」というものだった。しかし、物流施設には、商品の撮影スタジオや顧客の問い合わせに対応するコールセンターまでも設置されている倉庫があることも知った。そのような作業は、別に設けられた場所で行われているものだと思っていたため、固定観念を覆す知識を得ることとなった。
技術の進化に驚き!
今まで知らなかった物流の現状を⾃分の⽬で見て学ぶことができ、今まで⾃分の中にあった古い固定観念を現状の新しい知識にアップデートすることができた。今回、DPL 流⼭を⾒学して、⼀番衝撃的だったことは、IoT の進化である。⼤学の授業でも、度々IoT 関連の内容を学んでおり、理解しているつもりであったが、⾃分の理解と予想を遥かに超えるほど時代は進化していた。ニュースでも「ロボットに⼈間の仕事を奪われる」と⽿にする機会が多いが、今回そのことを肌で実感し、⼈間である⾃分に何ができるのだろうか、と考えるきっかけになった。物流に関して、より関⼼を持つことができ、⾃分の⼤きな糧となった。
⾃動棚搬送ロボット「Geek」
⾃ら指定された棚まで出向き、指定された労働者の元まで届ける。⾃ら前後左右に動くことができる。